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手足口病にご注意

   

   

 

 手足口病は、口の中や、手足などに水疱性の発疹がでる感染症です。

例年子どもを中心に夏季に流行しますが、全国的に流行傾向が見られ、第31週(8月1〜7日)では、村山地区において患者数の増加が見られました。手洗いをしっかりするなどして、予防に努めましょう。

 以下に、昨年度の資料ですが国提供のQ&Aを掲載しますので、ご確認ください。

   

手足口病に関するQ&A

(平成 22 年 6 月)

<手足口病とは>

Q1 手足口病とはどのような病気ですか?

 

  手足口病は、口の中や、手足などに水疱性の発疹が出る、ウイルスの感染によって起こる感染症です。こどもを中心に、主に夏季に流行します。

 感染症発生動向調査によると、例年、報告数の 90% 前後を5歳以下の乳幼児が占めています。

 病気の原因となるウイルスは、主にコクサッキーウイルス A16 、エンテロウイルス71( EV71 )で、その他、コクサッキーウイルス A6 A9 A10 などが原因になることもあります。

Q2 どのようにして感染するのですか?

 

 感染経路は、飛沫感染、接触感染、糞口感染(便の中に排泄されたウイルスが口に入って感染することです)が知られています。

 特に、この病気にかかりやすい年齢層の乳幼児が集団生活をしている保育施設や幼稚園などでは、こども達同士の生活距離が近く、濃厚な接触が生じやすい環境であることや、衛生観念がまだ発達していないことから、施設の中で手足口病の患者が発生した場合には、集団感染が起こりやすいです。

 また、乳幼児では原因となるウイルスに感染した経験のない者の割合が高いですから、感染したこどもの多くが発病します。

Q3 どのような症状が出ますか?

 

  感染してから3〜5日後に、口の中、手のひら、足底や足背などに2〜3mm の水疱性発疹が出ます。発熱は約3分の1にみられますが、あまり高くならないことがほとんどであり、高熱が続くことは通常はありません。ほとんどの発病者は、数日間のうちに治る病気です。しかし、まれですが、髄膜炎、小脳失調症、脳炎などの中枢神経系の合併症のほか、心筋炎、神経原性肺水腫、急性弛緩性麻痺など、さまざまな症状が出ることがあります。(特に EV71 に感染した場合には、他のエンテロウイルスによる手足口病と比べて、中枢神経系の合併症を引き起こす割合が高いことが明らかとなってきています。)また、手足口病の典型的な症状がみられずに重症になることもありますので、注意が必要です。

 手足口病にかかったこどもの経過を注意深く観察し、合併症に注意をする必要があります。

<予防対策について>

Q4  感染しないようにするため、どのようなことに注意すればよいですか?

 

 手足口病には予防接種はなく、また手足口病の発病を予防できる薬もありません。治った後でも、比較的長い期間、便などからウイルスが排泄されることがあります。また、感染しても発病はせず、ウイルスを排泄している人もいると思われます。これらのことから、発病した人だけを長期間隔離しても有効な感染対策とはなりませんし、現実的でもありません。前述したように、衛生観念がまだ発達していない乳幼児の集団生活施設では、施設内での感染の広がりを防ぐことは難しいです。

 しかし、手足口病は、発病しても、軽い症状だけで治ってしまうことがほとんどであり、感染してはいけない特別な病気ではありません。これまでほとんどの人がこどもの間にかかって、免疫をつけてきた感染症であるということも知っておいていただきたいことです。

  一般的な感染対策は、接触感染を予防するために手洗いをしっかりとすることと、排泄物を適切に処理することです。特に、保育施設などの乳幼児の集団生活では、感染を広げないために、職員とこども達が、しっかりと手洗いをすることが大切です。特におむつを交換する時には、排泄物を適切に処理し、しっかりと手洗いをしてください。

手洗いは流水と石けんで十分に行ってください。また、タオルの共用はしてはいけません。

 手足口病は、治った後もしばらくは便の中にウイルスが排泄されますし、感染しても発病しないままウイルスを排泄している人もいると考えられることから、日頃からのしっかりとした手洗いが大切です。

<治療について>

Q5 治療方法はありますか?

 手足口病に特効薬はなく、特別な治療方法はありません。また、基本的には軽い症状の病気ですから、経過観察を含め、症状に応じた治療となります。

 しかし、まれに髄膜炎や脳炎など中枢神経系の合併症などが起こる場合がありますから、経過観察をしっかりと行い、

・高熱が出る

・発熱が2日以上続く

・嘔吐する

・頭を痛がる

・視線が合わない

・呼びかけに答えない

・呼吸が速くて息苦しそう

・水分が取れずにおしっこがでない

・ぐったりとしている

などの症状がみられた場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。

<国内及び世界の発生状況について>

Q6  日本での発生状況は?

 

 毎年、夏を中心として発生し、 7月下旬に流行のピークを迎えますが、平成 22 年は例年よりも早く発生数が増加しています。今後、夏に向けてさらに発生数が増加し、流行が大きくなっていくことが予想されますので、注意が必要です。特に今年は、 EV71 による手足口病の発生割合が多いです。

 手足口病は、ほとんどの場合、軽症で治りますが、 EV71 による手足口病は、他のウイルスによる手足口病に比べて、重症化する割合が高いといわれていますから、しっかりと経過観察をする必要があります。

Q7  世界での発生状況は?

 

 手足口病は、世界中でみられる病気です。温帯地域では、主に夏に発生します。

 EV71による手足口病の流行は、これまでにも、アジア各国で報告されています。マレーシア、台湾、中国などでは、近年、 EV71 による手足口病の大きな流行が報告されています。平成22年は、日本と同じように、早く流行が始まっていると思われる国もあります。

<参考文献&リンク>

 国立感染症研究所 手足口病とは?

http://idsc.nih.go.jp/disease/hfmd/about.html

IDWR 感染症発生動向調査週報 注目すべき感染症「手足口病」:

http://idsc.nih.go.jp/idwr/douko/2010d/20douko.html#chumoku1

 

<この Q&A は、国立感染症研究所の先生方の御協力により作成しました>

保健係(内線132)


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