最上川美術館・真下慶治記念館
更新日:2017年9月26日
最上川美術館を訪れると田園風景に囲まれた最上川の絶景を眼下にすることができます。
「真下慶治記念美術館」は平成28年1月1日より「最上川美術館」に名称が変更になりました。
最上川美術館は、平成16年11月に村山市市制50周年記念事業で「真下慶治記念美術館」として開館し、大淀をはじめとする最上川の景勝と、それらを描いた真下慶治作品の魅力を紹介する施設として市民のみなさんに親しまれてきました。
そしてこの度、平成28年1月1日より、施設の名称を山形の母なる川「最上川」の名を冠した「最上川美術館」に変更しました。
今後は最上川や山形県にゆかりのあるより幅広い作品を展示するとともに、村山市の誇る最上川の景勝を全国に発信していきます。
真下慶治
紹介
1992年 大淀にて
私は描き続けよう......
母なる最上川を
生まれ育った山形県の風土を愛し、
母なる川・最上川の景観を描き続けた洋画家・真下慶治。
村山市大淀にアトリエを構え、この地を拠点に
三難所の碁点、三ヶ瀬、隼などを精力的に描いてきた真下慶治は、
四季折々の最上川の表情をとらえた雄大な作品を数多く残しました。
「岸の柳が芽吹き、
やがて梅、桃、桜が次々と花咲き、春を謳歌する。
私も何からか開放された思いで、
残雪の葉山のもとに咲く対岸の桜桃を好んで描くのである...」
真下慶治は平成5年、79歳の生涯を閉じましたが、
最上川の描写を通して一貫して追求してきた郷土愛と普遍の美は、
珠玉の作品の中に今も息づいています。
西暦 (年号) | 事項 |
---|---|
1914年(大正3年) | 山形県最上郡戸沢村津谷に生まれる。 |
1931年(昭和6年) | 旧制新庄中学校卒業。文化学院美術部に入学し、石井柏亭らに 師事。 |
1934年(昭和9年) | 二科美術研究所に入り、熊谷守一らに師事。 |
1940年(昭和15年) | 紀元2600年奉祝美術展覧会に「雪の最上川」を出品し、イタリア 政府買い上げとなる。 |
1942年(昭和17年) | 第6回一水会展に「最上川暮雪」を出品し、一水会賞受賞。 |
1946年(昭和21年) | 3月、第1回日展に「最上川冬景」を出品し特選。文部省買い上げ となる。 10月、第2回日展に「雪景」を出品し特選。以降無鑑査、委嘱出品。 |
1951年(昭和26年) | 山形大学教育学部講師となる。 |
1958年(昭和33年) | 第4回齊藤茂吉文化賞受賞。 |
1959年(昭和34年) | 第21回一水会展に「凍河」を出品し、会員佳作賞受賞。 |
1960年(昭和35年) | 一水会委員となる。 |
1964年(昭和39年) | 山形大学教育学部助教授となる。 |
1967年(昭和42年) | 第10回新日展に「最上川霙」を出品し、菊花賞受賞。 |
1968年(昭和43年) | 山形大学教育学部教授となる。 |
1971年(昭和46年) | 第3回改組日展審査員となる。以降3回審査員。 村山市大淀にアトリエを建てる。 |
1972年(昭和47年) | 山形大学教育学部を退官。日展会員となる。 |
1977年(昭和52年) | 一水会常任委員となる。 |
1986年(昭和61年) | 日展評議員となる。 |
1992年(平成4年) | 第7回小山敬三美術賞受賞。日本橋高島屋で回顧展。 |
1993年(平成5年) | 9月、逝去。(享年79歳) |
西暦 (年号) | 展覧会略歴 |
---|---|
1942年(昭和17年) | 第5回文部省美術展覧会 |
1944年(昭和19年) | 文部省戦時特別美術展覧会 |
1948年(昭和23年) | 酒田市本間美術館/2人展 |
1950年(昭和25年) | 第4回美術団体連合展 |
1951年(昭和26年) | 山形市美術ホール/個展 |
1953年(昭和28年) | 第2回日本国際美術展 |
1954年(昭和29年) | 第1回現代日本美術展 |
1956年(昭和31年) | 第2回現代日本美術展 |
1957年(昭和32年) | 第4回日本国際美術展 |
1958年(昭和33年) | 第3回現代日本美術展 |
1959年(昭和34年) | 第5回日本国際美術展 |
1960年(昭和35年) | 第4回現代日本美術展 |
1963年(昭和38年) | 銀座竹川画廊/個展 山形県民会館/個展 新庄市アヂキ屋ギャラリー/個展 |
1965年(昭和40年) | 銀座資生堂ギャラリー/個展 |
1967年(昭和42年) | 酒田市本間美術館/個展 山形県民会館/個展 |
1968年(昭和43年) | 銀座日動画廊/個展 |
1970年(昭和45年) | 数寄屋橋日動サロン/個展 |
1974年(昭和49年) | 東京セントラルサトン/個展 |
1976年(昭和51年) | 銀座資生堂ギャラリー/個展 |
1978年(昭和53年) | 銀座ギャラリー四季/個展 山形市彩画堂/個展 酒田市清水屋/個展 |
1979年(昭和54年) | 東京ゆうきや画廊/個展 |
1980年(昭和55年) | 銀座資生堂ギャラリー/個展 |
1981年(昭和56年) | 酒田市本間美術館/個展 大石田町歴史民族資料館/個展 |
1982年(昭和57年) | 村山市民会館/個展 |
1983年(昭和58年) | 山形市十字屋/個展 |
1984年(昭和59年) | 銀座資生堂ギャラリー/個展 |
1985年(昭和60年) | 銀座ギャラリー四季/個展 松山町資料館/個展 |
1992年(平成4年) | 銀座資生堂ギャラリー/個展 日本橋高島屋/個展 |
施設概要
最上川を眼下に望む高台に位置し、なだらかな丘陵と杉林を背景に、周りの景観に溶け込む建築となっています。とりわけ、その前面に広がる最上川の大蛇行部(大淀)を眺めることができるラウンジは、作品観賞の余韻に浸るのに格好の空間となります。また、この美術館は木造(村山市産材)の可能性を追求した先駆的工法によるもので、地域循環型エネルギーのペレットボイラーも使用した環境にやさしい施設です。
施設面積:4,220平方メートル
床面積:723.6平方メートル
建築設計:計画・設計工房 代表 高宮眞介氏
(交流棟)木造平屋建 468.5平方メートル 森林学習室、文化活用室、ラウンジ、事務室 等
(展示棟)RC造平屋建198.7平方メートル
(ボイラー棟) 木造平屋建56.4平方メートル ペレットボイラー庫、サイロ 等
利用案内
開館時間 午前9時から午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日 毎週水曜日・祝日の翌日・年末年始休(左記以外の日でも展示替等により臨時休館になる場合もあります)
入館料 大人300円、小中学生150円(15名以上の団体は大人250円、小中学生100円)
入館料の減免について
「障がい者手帳」(身体・精神・療育手帳)をお持ちの方は、受付でご提示ください。
入館料を半額に割引します。
また、「障がい者手帳」をお持ちの方で付き添いが必要な場合は、手帳をお持ちの方一人につき一人の入館料を半額に割引します。詳しくはお問い合わせください。
アクセス
バス(仙台方面から)
JR仙台駅からJR村山駅まで山形交通48ライナーで約1時間
JR村山駅からタクシーで10分
JR(東京方面から)
JR東京駅から山形新幹線で約3時間
JR村山駅からタクシーで約10分
自動車
仙台方面から約1時間
仙台市→国道48号→山形県東根市→国道13号→村山市
福島方面から約2時間
福島市→東北自動車道→村田JCT→山形自動車→山形JCT→東北中央自動車道→東根IC→国道13号→村山市
秋田方面から(約3.5時間)
秋田市→秋田自動車→横手JCT→湯沢横手道路→湯沢IC→国道13号→村山市
地図のマーカーリスト
館内案内
平面図
設計者:高宮眞介
高宮眞介氏
1939年山形県村山市楯岡生まれ。1962年日本大学理工学部建築学科卒業。株式会社大林組設計部、クローン・ラスムッセン設計工房を創設し、代表取締役に就任。1996年から日本大学理工学部建築学科教授。主な作品に資生堂アートハウス(日本建築学会賞)、金沢市立図書館(石川県建築賞)、福島県北塩原村役場・コミュニティセンター(福島県建築文化賞)、土門拳記念館(東北建築賞)、山形県酒田市国体記念体育館(建築業協会賞)、東京都葛西臨海水族園(公共建築賞)等。
真下慶治記念館アートクラブ会員募集
真下慶治記念館アートクラブ(友の会)会員を募集しています。
アートクラブに入会して、四季折々の美しい最上川の風景を眺めながら芸術的な時間をゆったりとご一緒に過ごしてみませんか。
テラス
美術館から最上川を眺む
特典
- 観賞会や講座に参加できます
- 展示や催事のご案内をお届けします
- 最上川美術館の入館料が割引になります
会費
- 一般会員(高校生以上) 2,000円
- 小・中学生会員 1,000円
- 家族会員 3,000円
- 賛助会員 10,000円
最上川美術館・真下慶治記念館の問い合わせ
最上川美術館・真下慶治記念館
〒995-0054 山形県村山市大字大淀1084番地1
電話 0237(52)3195 ファックス0237(55)2152
メールアドレスmogamigawa@city.murayama.lg.jp
関連リンク
問い合わせ
生涯学習課
電話:0237-55-2111 ファックス:0237-55-2155
