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村山市の文化財(記念物)

更新日:2022年3月22日

史跡の部(県指定1件)

河島山遺跡

  • 区分 県指定(昭和30年8月1日指定)
  • 所在 村山市大字河島元塩川
  • 所有 村山市ほか

河島山遺跡は、楯岡の西方3km、最上川の難所として名高い碁点の右岸、標高194mの丘陵の南端部に位置します。昭和20年(1945)、地域の人々が開墾をした際に発見したもので、その後次々と各時代の遺跡が確認されています。
この遺跡には、旧石器時代から縄文時代、弥生時代、古墳時代さらに鎌倉・室町時代以後の五輪塔、板碑まで各時代の遺物が包含されており、長い期間にわたって、人間が生活し続けてきた痕跡をみることができる貴重な複合遺跡です。
特に、旧石器時代の遺跡は前山東南斜面の桑園であり、遺物の石刃は杉久保型ナイフという長野県野尻湖の湖底遺跡から発見されたものと同型のものであり、旧石器時代後期に属する1万2000年前から3万年前のものです。

天然記念物の部(国指定1件・県指定2件・市指定12件)

カモシカ

  • 区分 国指定(昭和30年2月15日指定)
  • 所在 地域を定めず指定

山形県のシンボルとして、「山形県の獣」にも制定されている日本固有種で、北海道と中国地方以外の本州・四国・九州の山岳地帯に生息しています。体色は灰褐色や黒褐色が多く、雌雄ともに角があり、縄張内を単独で行動することが多いです。
シカと名づけられているが、シカの仲間ではなく、ウシ科の動物であり、角を見るとそのことがよくわかります。市指定無形民俗文化財に「稲下鹿子踊」がありますが、「鹿子踊」の鹿子はカモシカのことを指しているといわれています。
反芻性の哺乳類で、原始的な生態や形態により、生きている化石といわれる貴重な動物です。

トガクシショウマ

  • 区分 県指定(昭和31年11月24日指定)
  • 所在 村山市経営区(葉山)
  • 所有 国

明治20年(1887)、長野県の戸隠山で発見されたメギ科の一属一種の日本特産の植物で、世界的に珍しい植物学上の貴重種です。
昭和2年(1927)、富並の黒沼松五郎氏によって、葉山から東流する富並川の上流、海抜約900mのところで山形県内としては初めて発見され、自生地として保存されることになりました。現在、山形県レッドリスト(植物版)において、絶滅危惧2類に該当しています。
本州中部以北の深山でみられ、雪どけと同時に咲かせる淡い赤紫色の可憐な花が特徴です。

愛宕神社のケヤキ林

  • 区分 県指定(昭和55年1月7日)
  • 所在 村山市楯岡晦日町
  • 所有 愛宕神社

愛宕神社の境内に生育する、樹齢300年から50年位の大小12本のケヤキ林です。
大樹、銘木ではありませんが、表土の全くみられない凝灰岩(楯山石)の上という樹木の成立に適しない土地に、ケヤキだけが旺盛な生育をしています。これは、岩塊の間に侵入して根を張るケヤキの特性と、これを支える基盤の凝灰岩の含湿通気性によるものです。
根部が岩盤の上を大蛇のように這い、あるいは岩塊を抱きかかえて岩盤の間を侵入する生態は、稀にみる自然の力といえます。特に、牽引根、支持根など根の果たす役割根の肥大によって岩塊を割り拡げるたくましさなどを観察できる好資料で、学術的価値も高いものです。

おくまん様の大スギ

  • 区分 市指定(昭和34年11月5日指定、平成2年1月25日追加)
  • 所在 村山市大字湯野沢
  • 所有 熊野神社

このスギは、熊野神社(通称おくまん様)の境内にある大スギで、3本が記念物として指定されています。樹齢約850年と推定される、県内でも有数の巨木です。
院内山一帯に生い茂っていたスギの大木は太平洋戦争中に切り倒されましたが、その時の杉の年輪が約700年から800年であったことから、このスギの樹齢が推定されています。
熊野神社は、承元元年(1207)に平朝臣あそん友康(白鳥十郎の臣だった熊野三郎友重の祖)が、杉の生えている院内山を聖地として、自らが尊信する紀伊の熊野神宮の分神を祀り、社殿を創立したものといわれています。
令和元年から令和2年にかけての大雪の影響で、大スギ2号の枝が折れてしまっているほか、大スギ1号についても倒木防止のための措置がとられています。
 
 ・目通り幹囲 7.2m
 ・根周 8.15m
 ・樹高 48m

頼義のスギ

  • 区分 市指定(昭和34年11月5日指定)
  • 所在 村山市大字富並
  • 所有 八幡神社

康平年間(1058から1064)、陸奥守鎮守将軍源頼義の奥州平定の折、この地の豪族である鬼甲おにかぶと城主・落浜入道大林政国を討伐した際の戦勝記念として植えられ、その名が残ると言い伝えられています。
樹齢は約900年と推定されています。これは、明治35年(1902)の暴風で折れた枝の一部を、当時の八幡神社神職・居駒永胤氏が保存しており、それから割り出したものです。
昭和54年(1979)の暴風でさらに枝の一部が折れ、昔の雄大な姿は崩れてしまっています。
 
 ・目通り幹囲 6.5m
 ・根周 7.5m
 ・樹高 23.51m

尾上おのえのマツ

  • 区分 市指定(昭和34年11月5日指定)
  • 所在 村山市大字本飯田
  • 所有 個人

最上家隆昌の頃から羽州街道の傍らに立ち、端麗な姿で人目をひいた尾上のマツは、樹齢品格においても、まさにその名にふさわしい名木といえます。もとは相生マツとして雌雄2株でしたが、雌株が大正12年(1923)の雪で折れて枯れてしまい、雄株のみが残っています。
かさ状で枝が四方に垂れる様は老松らしく、枝端が地面に届こうかという姿からは美しさを感じます。
樹齢は約600年といわれ、黒沼松五郎氏により雌株の年輪から推定されたものです。
 
 ・目通り幹囲 3.45m
 ・根周 3.85m
 ・樹高 20m

三吉山の三吉スギ

  • 区分 市指定(昭和48年4月24日指定)
  • 所在 村山市大字土生田
  • 所有 渓永寺

渓永寺裏山の山上に生えるスギの古木です。根周6m、地上1.5mのところでまず2幹にわかれ、1幹は周囲2.35m、もう1幹は3.85mあり、更に1.5mの上部で2幹にわかれています。この3幹が並立する形から「三吉スギ」の名がつけられました。
多数の枝が四方に水平に張り、全体として均整のとれた円錐形の樹冠を呈しています。幹が分かれ、枝が横に張るなどの性状から、裏日本に自生する「ウラスギ」に属するものとみられます。
昭和54年(1979)の暴風により枝の一部が折れ、円錐形の均整のとれた姿は崩れてしまっています。

山の内のユキツバキ

  • 区分 市指定(昭和51年7月20日指定)
  • 所在 村山市大字山の内
  • 所有 個人

このユキツバキは、樹高およそ2m、枝張り東西9m、南北7.5mに及ぶ老大株であり、無数の枝が斜面に沿って地を這う様子は、典型的な灌木這かんぼくはいの性状を呈しています。
村山市では昭和5年(1930)6月に葉山大円院の裏で発見されました。暖地系植物であるヤブツバキの変種で、日本海側の多雪地帯に自生しているのが特長です。
葉山山塊では大円院裏以外では発見されていませんでしたが、山の内のユキツバキが端緒となり、付近山地でも自生地が発見されました。葉山がこの植物の標準木であり、学術的にも貴重なものです。

楯岡馬場の大ケヤキ

  • 区分 市指定(平成2年1月25日指定)
  • 所在 村山市楯岡馬場
  • 所有 個人

楯岡馬場の住宅地に聳える大欅の老木です。
推定樹齢は500年以上と伝えられており、延徳年間(1489年から1491年)の頃に植えられたものと思われます。
地上4mの部位より大枝が三方向に直上して樹高25mにも達する巨木で、天空に聳え、未だに旺盛な生育を示しています。
 
 ・目通り幹囲 4.65m
 ・根周 6.8m
 ・樹高 25m

八幡様のイヌザクラ

  • 区分 市指定(平成2年1月25日指定)
  • 所在 村山市楯岡馬場
  • 所有 八幡神社

イヌザクラは南方系のサクラで、山形県尾花沢市が北限地となっています。県内ではやや稀に見られる暖地系の樹木です。
このイヌザクラは、八幡神社の本殿のすぐ裏山、楯山の南向き斜面に自生しています。
地上3mの部位より枝が三方向に分かれ、よく繁茂して、枝の先端は四方に垂れ下がっています。
 
 ・目通り幹囲 1.8m
 ・根周 2.5m
 ・樹高 12m

白山神社の大スギ

  • 区分 市指定(平成2年1月25日指定)
  • 所在 村山市楯岡湯沢
  • 所有 白山神社

白山神社石段登り口の左側にあり、孤立木に近い状態にありますが、全体からみれば林縁木です。
白山神社の北西面山裾に位置し、環境条件がよく、根張りも四方に及んでいて良好です。
この巨木は地上6m付近で主幹が3本立ちとなり、さらに2m上部で分岐し、都合5本の主幹が直上、天空に聳えて、壮観な樹形を呈している市内でも有数の巨木です。

 ・目通り幹囲 5.7m
 ・根周 8.8m
 ・樹高 35m

向陽寺のキャラボク

  • 区分 市指定(平成2年1月25日指定)
  • 所在 村山市大字富並
  • 所有 向陽寺

本堂に向う石段の両側に臥龍状に広がっており、左右の均整もよく、端麗な姿を見せています。
キャラ(伽羅)はイチイ科の常緑針葉低木でイチイの変種です。形はイチイに似ており、幹は地に臥して直立することなく、葉は線形で、下面は蒼白色の植物です。実は赤く、汁は多く、春には単性の花を咲かせます。
葉山の山頂付近にキャラの自生地が確認されることから、多分これらの系統化されるものと思われます。葉山山麓の集落には、数多くのキャラが植栽されていますが、これ程の樹容がすぐれた名木は貴重です。

 ・右側樹高 1.2m、東西 4.7m、南北 7.9m
 ・左側樹高 1.3m、東西 7.5m、南北 10.1m

楯山のブナ

  • 区分 市指定(平成2年10月24日指定)
  • 所在 村山市楯岡楯
  • 所有 村山市ほか

県内におけるブナ林は標高約500m以上のところでないと出現しないとされています。しかし、楯山(標高100m)のような低地に、ブナの壮齢木から稚樹まで揃って自生していることは極めて稀な事例です。
この地の潜在植生を裏づける樹種としても貴重な存在であり、周辺のブナ稚樹を含めた区域一円を、自然植生のまま大切に保存しています。
 
 ・稚 樹 苗高 30cm
 ・幼齢木(株立) 樹高 3mから5m
 ・壮齢木 目通り幹囲 1.45m、根周 1.83m、樹高 18m、樹齢推定 100年

お不動様のクロベ

  • 区分 市指定(令和3年2月9日指定)
  • 所在 村山市大字山の内
  • 所有 個人

クロベはヒノキ科の一種であり、県内の亜高山の中腹部に自生しています。このクロベは、葉山山系に自生していたものを幼苗のときに移植したものと考えられ、不動尊堂裏側の急斜面にひっそりと聳えています。
2本が1本に癒着した、非常に珍しい奇妙な容姿をしています。
 
 ・目通り幹囲 3.64m
 ・樹高 20m

八幡神社のハリギリ

  • 区分 市指定(令和3年2月9日指定)
  • 所在 村山市大字楯岡
  • 所有 八幡神社

ハリギリはウコギ科の落葉高木であり、家具材としての利用価値が高い樹木です。
八幡神社の裏に広がる「不抜の森」に自生しているこのハリギリは、樹高や幹囲、樹形などは県内随一のものであり、まさに森の巨人ともいえる巨木です。
 
 ・目通り幹囲 3.41m
 ・樹高 24m 

※天然記念物の樹高などは、指定当時のものです。

問い合わせ

生涯学習課
電話:0237-55-2111 ファックス:0237-55-2155

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